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本当はこわい!砂糖の危険性のお話

こんにちは。なおみです。

 

先日、といっても、もう去年のことですが

街のイベントで「砂糖の危険性」というテーマの勉強会が行われました。

ちょうど興味のある分野でしたので、参加してきました。

そこで学んだことをシェアしたいと思います。

 

食関係のサークルが主催しているイベントで、

私は初めての参加でしたので「意識高い」系の方たちが多いのかな、とちょっとドキドキしましたが、

やさしそうな方が多くなごやかな感じで安心しました。

 

 

栄養と脳の発達を専門とした医学博士(東京都医学総合研究所研究員)平井志伸先生のお話がメインの勉強会でした。

 

 

 

 

「脳の唯一のエネルギーはブドウ糖」という言葉はホント?

 

 

イメージ的に脳には糖分・糖質が入っていきやすいのかなとは思えますよね。

 

答えはNO!でした。

 

何年か前に世間をザワつかせたという「脳からのお願い~砂糖は脳にいいんですよ」という趣旨の謎のCMをご覧になった、

もしくは覚えているという方はいらっしゃるでしょうか。

 

*CMについての当時の関連記事です:

窪田順生の時事日想:「砂糖は脳にいいんですよ」という謎のCMが生まれた背景 (2/4) - ITmedia ビジネスオンライン

 

勉強会の冒頭では、そのCMの動画を見せていただきました。

お菓子や砂糖の需要喚起キャンペーンのCMでしたので

色々とツッコミどころが多かったようですね。

 

ある種の疾患では治療食として、

糖質制限食の一種「ケトン食:油が多く糖質が少ない食事」で脂質からブドウ糖を作る「糖新生」により生み出されたエネルギーで生活している方がいらっしゃるそうです。

health.joyplot.com

 

 

ヒトには自力で糖エネルギーを生み出すこの「糖新生」というシステムが備わっています。

わざわざ、脳のエネルギー源としてブドウ糖をとらずとも、脳は生きていけるのだそうです。

普通の食事で糖質は十分まかなえていて、

むしろ余った糖質が脂肪になってしまって太ることに困っている場合がほとんどですよね。

 

ケトン食ではなく、通常の食事から糖質をとっている人は、

糖質を分解してエネルギーを得ています。

毎食欠かさず糖質を摂り、間食でも糖質をとっていると、

体内にはいつも糖質が蓄えられている状態になり、

カラダは糖質を使い続けます。

 

ヒトのカラダには、筋肉や肝臓で糖を貯めたり使ったりする

「グリコーゲン」という貯蔵システムがあります。

糖が余ると、使い切れなかった分はインスリンの働きにより中性脂肪として蓄えられるため、太るのです。

 

砂糖の危険性について

 

  • 依存性が高い

麻薬のように、食べるとドーパミンが出て、幸せ気分になる…ダメと分かっていてもやめられない中毒症状になります。

砂糖をとった時に脳が反応する部位を見てみると、

コカイン・ヘロイン・アルコールをとった時とほぼ同じ部位に反応が見られます。

 

  • 血糖値を乱降下させる

砂糖をとって急激に上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、その後今度は急降下します。

これを血糖値スパイクといいますが、この血糖値スパイクがさまざまな不調につながります。

血糖値が急降下した状態では空腹感に駆られまた食べてしまうという繰り返しになり、

結果、肥満・糖尿病の原因になります。

疲労感・集中力低下・気分の落込み・不安などには、糖分を補って・・・と甘い物を補給しがちですが、

実は、糖代謝にはビタミン・ミネラルが必要で、

その不足から、これらの症状も起こります。

イライラ・攻撃性・悪夢・めまいなどは、

なんと下がり過ぎた血糖値を上げる為に分泌されたアドレナリンの作用によるものだそうです。

メンタル面にもかなり悪影響があるようで、これにはびっくりしました。

 

  • 血中の過剰な糖が、タンパク質と結びつき、その機能を阻害する

老化を促進させてしまう物質として、最近話題になっている

終末糖化物質(AGE)が作られ、老化現象=認知症・IQ低下・シミ・しわ等に関与するそうです。

AGEについては、新たにわかったことや、ふやさないコツなどがありますが、長くなってしまうで、また別の記事にします。

 

果糖について

 

砂糖の甘さの本質は果糖です。

果糖は、主に果物などに含まれる天然の糖分です。

ブドウ糖とくっついてショ糖(砂糖)を構成しています。

最近、有害性や危険性が問題視されている「高果糖シロップ」にも多くの「果糖」が含まれています。

私たちは果物等を食べていなくても、意識せずに果糖をとっています。

というのは、清涼飲料水や乳飲料、冷菓類などに使われる異性化糖にも果糖が含まれているからです。

 

果糖は、ブドウ糖の10倍の速さで先ほどあげたAGEになります

 

デンプンはブドウ糖だけでできていますが、

砂糖や果糖ブドウ糖液糖には果糖が含まれています。

平井先生の実験によると、果糖が大量に体内に入ってくると記憶に影響し、

同じ場所をかじり続けてしまうなどの強迫性行動に移行するラットが多かったそうです。

 

砂糖、果糖ブドウ液糖(異性化糖)を含む製品は多く、

知らぬ間に過剰摂取傾向になっているので注意が必要です。

 

私も自宅に帰ってから、ポン酢やドレッシングの裏側の成分表示欄を確認してみると

果糖ブドウ糖液糖が入っていました。

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気をつけてみてみると、本当に多くの食品に「果糖ブドウ糖液糖」が使われているのがわかります。

「ブドウ」という名前なので、ヘルシー風に思えるのですが・・・

 

この果糖ブドウ糖液糖を含む「高果糖シロップ」は、

工業的に安く大量に作れるようになったので、さまざまな商品に使われているようです。

アメリカでは、この高果糖シロップと、貧困層の肥満の増加との関連性が指摘されています。

(お手頃な値段のジュースにはほとんどこの高果糖シロップが入っていますので、子供たちもゴクゴク飲んでしまいます)

砂糖入り飲料に税金がかかる国や地域も増えています。

 

比較的安全な甘味料

  

先生の見解によると比較的安全な甘味料としては、

「エリスリトール」があげられていました。

副作用などの報告も今のところないそうです。

こちらの「ラカントS」が入手しやすく、

砂糖の代替として使いやすいとのことです。

 

 

 

勉強会の後半は「砂糖をつかわない安心おやつ」として

「黒米プディングの甘酒ソースがけ」をいただきました☆

 

まとめ

 

今回の学んだことのポイントは、

①甘味は出来るだけ自然のものを使う。

②使うならミネラルも残る精製されてない糖(甘酒や麹、ラカントS、黒糖)を。

(メープルシロップ・蜂蜜は、ミネラルは豊富でも果糖は入っているので量を加減する)

③加工品・清涼飲料水等に含まれる糖にも注意(糖質ゼロに潜む人工甘味料にも気を付ける)

④食べる順番のヒント(糖類を含まないサラダや肉魚類から先にし、炭水化物は後からに)

ということでした。

 

長くなってしまいましたので今回はこの辺にしておきます。

関連のことがありましたらまた別の記事に書きますね。

 

それでは、長文をお読みいただきありがとうございました♪

砂糖をひかえめにしてヘルシーな生活を心がけましょう☆