ヘルスとウェルスは一文字違い

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【本のご紹介】ビーガンという生き方

こんにちは。なおみです。

 

自分ではできない、他者の生き方を実感・追体験して、

新たな価値観に出会うことができるのが

読書することの醍醐味でもあります。

 

今回は、この「ビーガンという生き方」という本をご紹介します。

 

 

 

 

自分は、ビーガンでもベジタリアンでもありませんが、

世界的に「ビーガン」が広がっているのは感じていました。

 

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日本ではまだおしゃれ的な「ビーガン」カフェやレストランを

たまに見かける程度ですが、

ドイツなどは、ビーガン大国になりつつあるほど普及していることを聞きました。レストランのバイキングでもビーガンコーナーがあったりするそうです。

また、バースデーケーキなんかもビーガン用が選べる店も

増えているみたいです。

 

アスリートでビーガンを公言している選手もたくさんいます。

サッカーにはあまりくわしくないのですが、

ドイツサッカークラブのドルトムントでは、

パフォーマンスを上げるためのテクノロジーを突き詰めるうちに、食事の重要性にたどり着き、

「体のキレを増し、ケガの予防にもつながる」として、

肉や乳製品などを取り入れない「食事改善」に取り組みました。

それが結果につながっているようです。

 

イギリスにあるフォレストグリーン・ローヴァーズ・フットボール・クラブでは、チームの食事はビーガン食で、

ホームスタジアムで販売されている食品も全てがビーガン食だそうで、世界初のビーガンサッカークラブとなっています。

 

私はよくプロレスを見るので、

今の新日本のリングに上がっている

イギリス人のザックセイバージュニア選手はビーガンとして有名です。(強いです!)

 

肉や乳製品を摂らないビーガンアスリートは、

どうやってたんぱく質を摂るのか、必要な栄養素をとれるのかと

疑問に思うかもしれませんが、

野菜や豆類で必要量をきちんととることができます。

 

ただビーガン食では微量栄養素(ビタミンやミネラル)が不足する可能性があることから、意識的に微量栄養素をとることが

推奨されています。

 

 

ビーガンについて少し知りたいと思い、軽い気持ちで手に取った本書ですが、

ビーガン倫理の入門書ですので、

動物搾取、人種・性・階級差別、環境問題について掘り下げて説明しています。

重いテーマを描いた部分もあり、読み進めるのがつらい気持ちになる箇所もありました。

特に動物搾取に関する部分です。

それでも、非常に考えさせられる一冊となりました。

自分でもビーガンについて誤って解釈していた部分が多くあったことにも気付かされました。

 

ビーガンの理念、運動、生活、さらに日々の工夫や処世術までを解説しています。

 

 

 「BOOK」データベースより

 

「ビーガン」という言葉は、完全菜食主義などと訳され、極端な食事法、女性に人気の健康志向の生活スタイルとみられてきた。

しかしそれは薄っぺらな理解といえる。

本書では、そうした誤解を丁寧に解きながら説明する。

 

 

 

翻訳者である井上太一さんは、あえてビーガンに「脱搾取派」という訳語をあてていて、

食に関する文脈では「菜食」と訳しているということでした。

 

あとがきのページで自らおっしゃっていますが、

ほんの数年前までは動物性食品が大好きだったそうです。

ただ、豚のドキュメンタリーで工場式畜産の現実をチラリと見たことがきっかけで、

小骨がのどに刺さったような罪悪感を覚えるようになり、

どうにも自分の矛盾に耐えられなくなって、

家族とともに菜食に挑戦するようになったそうです。

その後、こうしたジャンルの訳書を多く手掛けられていらっしゃいます。

 

 

軽く読める本ではありませんし、読むのに時間がかかりますが、

異なる価値観に触れてみたい、ヘビーな本に挑戦してみたいという方にはおすすめです。

 

 

 

 

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪