心のリズム
こんにちは。なおみです。
私たちは、意識する・しないに関わらず、
日常的にさまざまなストレスにさらされています。
適度なストレスは、心と体を刺激するスパイスにもなるといわれていますが・・・
ストレスの種類
ストレスには、暑さ寒さなどの物理的ストレス、
過労や病気などの生理的ストレス、
不安や怒りなどの心理的ストレスがあります。
他にも、進学や就職、昇進、結婚など、
一見おめでたいイベントがストレスとなることもあります。
ストレスを受け止める仕組み
本来、人間の体には心と体を守る「ホメオスタシス」という仕組みが備わっています。
ホメオスタシスとは「生体恒常性」ともいわれ、生体が外的・内的環境の変化におかれながら、形態的・生理的状態を一定に保とうとする性質のことです。
まずストレスを感じると、脳の「大脳皮質」で受け止められ
親指の先くらいの大きさの「視床下部」というところで感知されます。
「視床下部」からは「ストレスに対処しなさい」との指令が全身に送られます。
でも、ストレスが強すぎて視床下部がオーバーワークしてしまった場合、正確な指令が伝えられなくなり、
ホメオスタシスが維持できなくなってしまいます。
またさらにストレスが加わると、心と体にさまざまな障害が引き起こされてしまいます。
たとえば、不安や怒り、失望などの「情動変化」
動悸、震え、息苦しさなどの「身体変化」
お酒やタバコの量の増加などの「行動変化」が起こったりします。
本来、こういった変化はストレスから自分を守る防御反応なので、悪いことではないのですが、
度をこえると心身ともに疲れてしまい、さまざまな病気の引き金になってしまいます。
ストレスを防御するルート
全身に指令を送る脳の「視床下部」は、
ストレスを戦うための指令を、
内分泌(ホルモンですね)が活動するルートと
自律神経が活動するルートの2つのルートに伝えます。
内分泌ルートでは、指令を受けると副腎皮質ホルモンが分泌されます。これが副腎皮質を刺激することで「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
コルチゾールには、血圧や代謝をあげたり、炎症をおさえる働きがあります。
もう1つの自律神経ルートでは、交感神経が興奮することで、
アドレナリンなどが分泌され、
心拍数を上昇させたりしてストレスから体を防御しようとします。
どちらのルートも欠かせない働きですが、
コルチゾールやアドレナリンが過剰に分泌されると、かえって防御体制が弱まったり、免疫力が低下したりしてしまいます。
サインを見逃さないで
ストレスがその人の耐えられる限度を超えたり、慢性的に続いたりすると、
情緒不安定になったり、動悸やめまい、食欲不振など、心や体にサインが現れます。
このようなサインは、「これ以上、心や体に負担をかけると病気になりますよ」という警告ともいえます。
まず、自分のストレスに気付くことが、克服への第一歩となります。
とはいえ、現代社会に人間として生きている以上、ストレスを完全に避けることはできませんよね。
仕事もあるし、苦手な人とも会わなくてはならなかったり。
がんばり屋さんの人は無理をしがちですしね。
避けることができるストレスはできるだけ避け、
ストレス源はなるべく減らすように心がけたいものです。
自分なりに、ストレスをためないための工夫を見つけておくのも大事でしょう。
専門的な用語が多く、話が少し長くなりましたので、
「ストレスをためないための心がけや工夫」などは、
また別の記事にしたいと思います。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪
暖かくしてお過ごしくださいね😊