オトナの骨も新陳代謝!
こんにちは。なおみです。
新陳代謝というと、美容関係とか皮膚や内臓の細胞のことと思われがちですが、
成長期の子供だけではなく、大人の骨も新陳代謝して
生まれ変わるのをご存知でしたか?
古いものが新しいものと入れ替わることを「新陳代謝」と言います。人間の身体で言えば、古くなって死んでしまった細胞が、新しい細胞と入れ替わる現象のことです。
髪の毛が抜けて新しい髪が生えてきたり、古い皮膚が垢となってはがれ落ち新しい皮膚に替わったりするターンオーバーや、発汗や排泄なども「新陳代謝」の働きです。
骨の新陳代謝の仕組み
骨は成長が止まってからも常に新陳代謝を繰り返し、一定期間で新しいものに作りかえられています。このような骨の新陳代謝を「骨代謝(骨のリモデリング)」といいます。
骨代謝は、古い骨を破壊する破骨細胞と、新しい骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)の働きによって行われています。
破骨細胞と骨芽細胞の作用により、破壊した骨の吸収と骨の再生が行われ、1年で全身の骨の約20~30%があたらしく入れ替わっています。
言い換えると約5年で全部入れ替えられるということです。
くりかえしますが、大人もですよ。これってすごくないですか?
私はてっきり、骨は硬いものなので、芯みたいにずっと同じままだと思っていました。
骨代謝にはいくつかのホルモンが大きく関与しています。ホルモンが正常に分泌されないと、骨代謝のバランスが崩れ、骨がもろくなる原因になります。
特に女性の場合は閉経によってエストロゲンの分泌量が減ると、骨吸収が骨形成を上回り、骨粗しょう症を引き起こす原因となります。
骨の成長に必要なホルモン
骨の成長に必要なホルモンは
- 成長ホルモン 脳下垂体から分泌されるホルモンで、骨の成長を促す
- カルシトニン 甲状腺から分泌されるホルモンで、骨芽細胞を活性化させて骨を作る
- エストロゲン 女性ホルモンの一種で骨の代謝に深くかかわっており、骨芽細胞の働きを助ける
最初にあげた成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されていて、成長と密接な関係があります。
特に成長期のお子さんは、睡眠時間が減ると成長ホルモンの分泌量が減り、骨が成長するチャンスを逃してしまいます。
(成長ホルモンは大人でも出ています!)
カルシウム摂取のポイント
骨の代謝に深く関与している栄養素は、ほとんどの方がご存知とはおもいますがカルシウムです。
そのカルシウムですが、摂取時間にポイントがあります。
人間の体には、血液中のカルシウム濃度を一定に保つシステムが備わっています。
睡眠中は血液中のカルシウム濃度が低くなりやすいため、骨のカルシウムが溶け出して血液中のカルシウム濃度を一定に保とうとしています。
そのため、夜や就寝前にカルシウムをとると
血液中のカルシウム濃度の低下を防ぐために骨からカルシウムが溶けるのを予防することができます。
カルシウムには鎮静効果もあるため、苦手でない方は、寝る前にホットミルクを飲むのがおすすめです。
安眠をうながすトリプトファンも多く含まれていますので、質のよい睡眠につながります。
睡眠負債も解消しましょう。
カルシウムを多く含む食品
カルシウムを多く含む食品 ベスト5は
1 干しエビ:7,100mg
2 カタクチイワシ(煮干し):2,200mg
3 サクラエビ(素干し):2,000mg
4 パルメザンチーズ:1,300mg
5 炒りゴマ:1,200mg
*いずれも可食部100g中に含まれる量です。
一日当たりの必要量は男女ともに600mgです。
野菜では、小松菜、菜の花や大根の葉などの緑黄色野菜に多く含まれています。
クエン酸はカルシウムの吸収を促進するため、酢やレモンをかけていただくのも良いですね。
大人の(特に中年女性の)カルシウム摂取のコツについては、また別の記事にしますね。
お読みいただきありがとうございました♪