【キッチン漢方】花粉症やアレルギー症状を和らげる万能薬 しそ
こんにちは。なおみです。
キッチンでお手軽に実践できる漢方を
【キッチン漢方】として時々ご紹介していきます。
私は一応ずぼらな主婦も兼ねていますので(笑)
日々、自分でやってみて取り入れやすい、
お手頃な食材・薬膳などをピックアップします。
今回は、しそについてです。
お刺身のつまとして添えられることの多い「しそ」。
メインになることはあまりなく、添え物的な地味な印象の食材ですが、
薬膳では、欠かせないものの1つです。
しその効き目
漢方では、胃腸の働きを助け、
風邪の寒気、咳やぜんそく、不眠症や神経症に用いられます。
体を暖める「温」の性質をもち、
[紫蘇しそ、蘇葉 そよう]という名の生薬になります。
漢字では、紫蘇と書きますが、名前の由来は、
昔、中国の名医華佗(かだ)が、
カニを食べて食中毒になった少年を紫色の薬草で治し、
死の淵から蘇らせたことから「紫蘇」と名付けられたとのエピソードがあります。
しそには、梅干しの色付けに使われる赤じそと、
刺身のつまなどに使われる青じそ(大葉ともいいますね)があります。
色の違いは赤い色素があるかないかで、植物的には同じものです。
しそに含まれる栄養素
栄養学的に言うと、
100g中に含まれる栄養素は、
ビタミンC 26mg
カリウム 500mg
食物繊維 7.3g
カルシウム 230mg
カロテン 11000μg
エネルギー 37kcal
1回使用量 2~3g です。
栄養面での特徴は、なんといってもカロテンの含有量の高さです。
その量は、野菜のなかでもトップクラスで、西洋かぼちゃの約3倍にあたります。
カロテンは抗酸化作用をもち、動脈硬化予防に役立ちます。
独特の香りは、シソアルデヒドという成分で、
これが嗅覚神経を刺激して、胃液の分泌をうながします。
シソアルデヒドには、強い防腐作用もあり、食中毒予防にも効果的です。
昔から、刺身のつまに使われているのも、効用を考えると当然のことといえますよね。
栄養学などの科学的な知識もなかった時代から、
昔の人は経験を通じてわかっていたんですね。すごいですよねー!
高い栄養価を活かすには、生食がいちばんです。
ただ、生では一度に大量にとるのがむずかしいので、ジュースやペースト、
ソースにするとよいでしょう。
薬効を期待しての利用法としては、
風邪の引きはじめに飲むと効果的な「しそ湯」があります。
刻んだ葉に熱湯を注ぐだけの簡単なものです。
胃腸にくる風邪などで食欲がわかないときは
「しそ粥」もおすすめです。
刻んだしその葉、梅肉、しょうが汁を加えて、ひと煮立ちさせて
お粥にしてみてください。
ほとんど刻むだけで簡単ですね。
栄養効果の高い、しそ。
ぜひご家庭に常備して、健康管理にお役立てくださいね。
それでは、お読みいただきありがとうございました♪