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心身を健やかに保つために不可欠な3つの要素「気・血・水」~「血」編

こんにちは。なおみです。

 

「気」「血」「水」は、漢方の基本理論のひとつで

私たちの体を構成する3つの要素とされています。

これらの「気」「血」「水」を3回に分けて、説明しています。

 

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第1回目の「気」はこちらです。

 

 

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今回の第2回目は、「血」についてです。

 

 

 

 

「血」とは

 

「血」は、文字通り、全身に栄養と潤いを送る血液のことですが、

血液だけではなく、血液の内容成分やエネルギーも含まれ、

脳や筋肉、皮膚・髪・爪などの臓器を養う栄養のことを指します。

 

肌や髪、内臓を潤し乾燥を防ぎます。

また、視力や思考に栄養を送っていて、思考の源とされるので、

精神状態の安定にも役立ちます。

 

血が不足してしまった状態を「血虚 けっきょ」、

血のめぐりが悪くなってしまって滞っている状態を「瘀血 おけつ」といいます。

 

血が不足している状態:「血虚」

 

血が少ない状態を「血虚」と呼び、臓器の栄養が足りない状態を表します。

筋肉に血が足りないと「こむら返り」が起こり、

皮膚に血が足らないと「乾燥肌」としてあらわれます。

脳に血が足らないと「不安感」が強くなり、フラッシュバックが起きたり、

腹痛や下痢・便秘になってしまう「過敏性腸症候群」になることもあります。

 

人間にとって「不安」や「抑うつ」という感情は正常なもので、

どんな人の脳にも無意識のうちに湧き上がっています。

 

ところが、脳の栄養/エネルギーが足りない状態である「血虚」になると、

脳の機能が低下して不安などの感情を制御しにくくなってしまいます。

 

睡眠に関わることでは、

入眠は問題ない(気滞を併発していると入眠も悪くなる)としても

中途覚醒が増えてしまうようです。

 

特に女性は、月経、妊娠・出産というメカニズムを備えているため、

その一生を「血」に左右されると漢方ではとらえられています。

 

具体的な自覚症状は、

顔色が白い

乾燥肌

髪が細くてパサつく

不安になりやすい

立ちくらみ

こむらがえり

夢が多く熟睡できない

爪が薄くてもろい などがあげられます。

 

「血虚」の場合の養生法

 

ライフスタイル

  • 夜更かしは禁物

夜更かし、無理なダイエット、朝食抜き、偏食、目の使いすぎなどは

血虚の原因になります。

夜はなるべく早く寝て血を補いましょう。

(気を補うことにもつながります)

 

食事の改善

  • ナッツ類やドライフルーツで血を補う

黒い食材、赤い食材は血を補う働きがあるので積極的にとりましょう。

辛味のとり過ぎに注意しましょう。

 

おすすめ食材

黒豆、黒米、黒糖、ほうれん草、人参、レーズン、クルミ、

なつめ、いか、牡蠣、羊肉、牛肉、牛乳など

 

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血のめぐりが悪く滞っている状態:「瘀血」

 

血の流れが滞っている「瘀血」の状態は、

血だけでなく、気のめぐりも悪いこと(気滞)がほとんどで、

月経前に乳房が張って痛くなったり、腹痛のほか腰痛や吐き気を

伴う場合があります。

この状態を招くものには、甘いもの(特に白砂糖)や、

解熱鎮痛薬、ステロイド、運動不足が挙げられます。

 

具体的な自覚症状は、

シミ・アザが出やすい

静脈瘤のような血管が浮き出る

冷えのぼせが出やすい

目の下のクマが出やすい

月経痛が強い

経血にかたまりが混じる などがあげられます。

 

「瘀血」の場合の養生法

 

ライフスタイル

  • 体を動かして血行をよくしましょう

ストレスと冷えは瘀血の原因になります。

月経前・月経中は特に注意しましょう。

長時間の同じ姿勢は避け、ストレッチや散歩を心がけましょう。

 

食事の改善

  • 体を温める、血行をよくする食事を

辛味野菜は血のめぐりをよくします。

しょうが、にんにく、ラッキョウなどをとりましょう。

 

おすすめ食材

しょうが、にんにく、ラッキョウ、黒豆、玉ねぎ、ニラ、蟹、桃、サンザシなど

 

漢方薬を用いる場合

 

血虚の場合、

漢方薬は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や

「四物湯(しもつとう)」、「帰脾湯(きひとう)」などが用いられます。

 

瘀血の場合、

漢方薬は「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、

温経湯「(うんけいとう)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」、

「通導散(つうどうさん)」などが用いられます。

 

くわしくは、漢方医や薬剤師にご相談ください。

 

 

 

 

 

自分の身体の声を自分で聴いて、

素敵にセルフケアを重ねていきたいですね😊

 

 

それでは、お読みいただきありがとうございました♪