【女は7年・男は8年】男女の年齢と養生【女性編】
こんにちは。なおみです。
漢方の考え方では、女性の一生の体調変化を7年周期で、
男性の一生の体調変化を8年周期でとらえます。
以前、養命酒のCMで流れていたことがあるので、
聞いたことのある方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの節目の年齢では、体調に変化が出やすくなるので、
心や体のありかたを今一度見直すことが大切です。
養生のポイントなどを何回かに分けてピックアップします。
今回は女性編です。
女性の養生
先ほど紹介したように、
漢方では女性の一生の体調変化は7年周期で考えます。
余談ですが、チャンスやチャレンジがやってくる人生7年周期説なんていうのもあるみたいですね。
女性は、月経、妊娠、出産というメカニズムを備えているので、
一生を「血」に左右されるととらえられます。
女性の方が、冷えやストレスに敏感で、ホルモンや自律神経のバランスを崩しやすいとされています。(あくまでも漢方的にとらえると、の話です)
女性の養生の基本は、「肝腎(かん・じん)を補う」ことです。
肝は「血の海」と呼ばれ、血を貯蔵します。
筋肉や神経の働きもコントロールします。
そして気の巡りを調節しています。
腎は生命エネルギーを貯蔵するところです。
老化とは、加齢にともない、腎の働きが衰え、生命エネルギーが減っていくことと
漢方では考えますので、腎を補うことで気力、体力をつけて若さを保つことにつながります。
女性は陰陽でとらえると、
この記事でも説明したように「陰」です。
「陰」に分類される女性は、特に体が冷えると、気血の巡りが悪くなり、クヨクヨ考えてしまったり、
肥満気味になったり、体のコリや痛みなども出やすくなります。
これらの不快症状、未病を防ぐためにも、冷えは禁物といえます。
特に下半身を冷やさないようにしましょう。
子どもだった頃、おばあちゃんや年長女性に体は冷やさないよう言われたことはありませんでしたか?
昔は、なんで体を冷やしてはいけないのか全然わかりませんでしたが、今となってはわかります(笑)
今度はこちらが子どもや年頃の女の子に言う番ってことですね😊
女性の身体機能のライフステージ
7年周期で区切ると、
7歳(子ども時代) 歯がはえそろう
14歳(子ども時代) 初潮をむかえる
21歳(青年期) 身長がのびきり女性らしさが増す
28歳(青年期) 身体機能・生殖機能のピーク
35歳(中年期) お肌か髪の毛の曲がり角
42歳(中年期) 不定愁訴が出やすくなる
49歳(中年期) 閉経が近付く
56歳 閉経以降 生活習慣病リスクが高まる
子ども時代(7・14歳くらい)は、成長過程のため内臓が弱い状態です。
消化吸収力を高める「脾」を養うことが重要です。
青年期(21・28歳くらい)は、心も体も成長し、身体機能・生殖機能のピークに向かっていきます。
夜更かしをしたり、偏食をしたり不規則な生活をしても、若さで乗り切れる時期でもありますが、この時期に無理をして気力を消耗したり、暴飲暴食をしたりすると、五臓のバランスが乱れ、年を重ねてから体調をくずしたり、大病につながることもあります。
青年期は旬のものを食べ、自然に逆らわずバランスよく過ごすことが大切です。
中年期(42・49歳くらい)は、ライフステージのピークを超え、心や体の成熟とともに衰えを実感する時期です。
多くの人は、子育て・仕事・介護など、忙しくストレスの多い毎日を送ります。ストレスは肝のトラブルを招きます。家族や仕事のことなど、次々やってくるので、自分自身の体調に気を配ることを怠りやすい時期ですが、肝を養うことが大切です。
中年期以降は、ゆるやかに老化を感じつつ、心と体の調和を目指す時期です。
毎日の暮らしのなかで、生命エネルギーである気を補い、腎の働きを養いましょう。
腎を補うためには、全身に栄養を送って体力をつける「脾」の働きも重要になります。
養生の男性編と、
今回出てきた、「肝」「腎」「脾」を養う食材などについては
次回に続きます。
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました♪