【養生の実践】「肝」「腎」「脾」をケアする食材
こんにちは。なおみです。
ライフステージでの女性の養生、男性の養生について、
前の記事でお伝えしてきたなかで、
特に大事なポイントとなるのが「肝」「腎」「脾」でした。
今回は、「肝」「腎」「脾」についてと、
それらを養う食材についてまとめてみました。
漢方では、
「肝」=肝臓、「腎」=腎臓、「脾」=脾臓ではなく、
それらの機能を含めたもっと広い範囲の働きととらえます。
肝の働き
体のさまざまな機能がスムーズに働くように調整したり、気を全身に巡らせる働きがあります。血を貯蔵して筋肉や神経の働きをコントロールします。
代謝や解毒、排泄などの働きも調節します。
肝のバランスが崩れると、体内のリズムが乱れ、月経不順や食欲などにも異常があらわれます。
春にバランスを崩しやすいとされています。
「肝」を養う食材
「肝」を養うには
緑色の食材をとり入れる:ほうれんそう、小松菜など
酸味を適度にとり入れる:かんきつ類、キウイフルーツ、梅、酢など
赤・黒い食材をとり入れる:くこの実、なつめ、レーズン、レバー、ひじき、黒米など
家では中国食材店で売っているくこの実を常備しています
香味野菜やハーブなど、香りのよいものをとり入れてバランスよく食べましょう。
腎の働き
両親から受け継ぐ生命力を蓄え、成長や発育、生殖を担います。全身の水の分布や代謝を調整します。
腎のバランスが崩れると、老化が早まったり、不妊や排尿トラブルなどがあらわれます。
老化に関連があるので、アンチエイジングには腎の養生がかかせません。
冬にバランスを崩しやすいとされています。
「腎」を養う食材
「腎」を養うには、黒い食材をとり入れる:黒豆、黒ごま、ひじき、昆布など
しおからい味を適度にとり入れる:みそ、海藻、えび、いか、牡蠣など
元気を補う食材をとり入れる:羊肉、山芋、くるみ、くり、すっぽんなど
おつまみやサラダのトッピングにも♡
食が細くなってきても、少量ずつ種類多く食べるように心がけます。
脾の働き
食べ物の消化や吸収、送達を調整し、吸収した栄養を全身へ振り分ける働きがあります。
体の中央で内臓の位置を維持する、血が血管からもれないようにする働きもあります。
脾のバランスがくずれると、水分代謝が悪くなり、胃もたれ、吐き気、むくみなどがあらわれます。
季節の変わり目である土用の時期、立夏の前(春の土用)、
立秋の前(夏の土用)、梅雨の時期にバランスを崩しやすいとされています。
「脾」を養う食材
「脾臓」を養うには
黄色の食材をとり入れる:米、大豆、かぼちゃなど
甘味を適度にとり入れる:とうもろこし、さつまいも、はちみつなど
元気を補う食材を選ぶ:なつめ、りんご、にんじん、しいたけなど
消化のよいものをよく噛んで食べましょう。
それぞれをバランスよくとることができるように、
日々の食材選びに生かしてみてくださいね。
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました♪