ヘルスとウェルスは一文字違い

セルフケアのヒントや本のご紹介、お金のことなど個人的にお伝えしたい情報を紹介するサイトです

【キッチン漢方】血の巡りをよくする 疲労回復に ニラ

こんにちは。なおみです。

 

今回のキッチン漢方は、ニラ(韮)をピックアップします。

f:id:tidyup703:20190417122433p:plain


 

 

ニラは、ねぎやショウガのように体を温める効果のある

」の性質をもち、

腎の働きをよくする食材として、漢方ではとらえられています。

 

ほうれん草や小松菜などの濃い緑の葉物の野菜は、

体にこもった熱を取り除くの性質をもつものが多いですが、

ニラはそれらとは違い、体をあたためる働きがあります。

 

ニラは一年中出回っているおなじみの食材で、

旬などはないように感じますが、旬は春です。

今の時期が最も美味しい時期ともいえます。

 

豚肉とキムチ炒めなどのスタミナ料理に多く使われ、

夏バテにも効きそうで、夏が旬のイメージがありますよね。

 

 

 

栄養成分としての働き

栄養的には、各種ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富です。

カロテンが多く含まれていて、体内ではビタミンAに変わって、

のどや鼻の粘膜を丈夫にします。

 

ニラに含まれる栄養素

 

ニラ100g中に含まれる栄養素は、

カリウム   510mg

カルシウム  48mg

カロテン   3,500μg

ビタミンB 0.06mg

ビタミンC  19mg

食物繊維   2.7g

エネルギー  21kcal

1回使用量  50g です。

 

調理のポイント

 

ニラの特有の香りは、硫化アリルで、

この硫化アリルにより、消化液の分泌がうながされ、

内臓の動きが活発になります。

硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を高める作用もあり、

新陳代謝を活発にします。

 

硫化アリルには、さまざまな種類があり、その代表がアリシンです。

アリシンは、生のままでは無臭のアリインとして存在します。

切ることにより細胞が壊されると、

組織内に存在する酵素のアリイナーゼと触れることでアリシンに変化し、

特有の臭いを発します。

タマネギ、ネギ、にんにくなどにも含まれます。

 

もしニラの香りが気になるようでしたら、

下ゆでをしてから調理しましょう。

 

栄養的な効率から言うと、そのまま使うのが好ましいです。

根元にアリシンが多く、

葉の部分にはビタミンが多いです。

 

アリシンは空気に触れると活性化するので、

根元の部分はみじん切りなど細かく切るのがよいでしょう。

 

包丁で切って10分ほど放置すると、

さらに活性化して、いっそう香りが出てきます。

 

滋養強壮・疲労回復におすすめの組み合わせとしては、

ビタミンBを多く含む豚肉やレバーと一緒に使うと

腎の機能を高めるのに効果的です。

それに加えて、肉などに含まれるビタミンBの吸収を

アリシンが助けてくれます。

 

「豚キムチ炒め」や「ニラレバ」は昔からの定番料理ですが、

理にかなっているものなんですね。

 

新年度で環境が変わり、お疲れ気味の方も

食材でのセルフケアをぜひ取り入れてみてくださいね。

 

  

それでは、お読みいただきありがとうございました♪